2016年 年頭所感
再 偽
(ふたたび)
全国環境整備事業協同組合連合会
会長 玉川福和
年頭にあたり時代の変化に希待申し上げます。
過去、中国の食品偽装に対し、この上ないバッシングをしたことは昔のことのように忘れかけています。
人が過去を忘れ、新しいことに向い進んでいくことは必要なことであるが、人の悪い所を見つけそれを自分に置き換えることが大切なことである。
そもそも報道の目的はそこにある。
日本は、私のいい加減な記憶からすると、耐震偽装から始まり最近は杭打ち偽装によるマンション傾斜事件、血液製剤偽装、橋梁ボルト偽装、橋桁のボルト偽装は後々検査の対象となるボルトの数を( )書きにまともな本数を指定していたのであるから、何とも言いようがない。
ではなぜこのような事件が後を絶たないか。
人はいつの間にか利益を上げるため、色々考える。
そして法を犯すことに鈍感になり、バレなければとどまる事を知らない世界に入っていく。
バレそうになったとき、その事実を隠そうとする。そして、こうした事件は最近始まったことではない。
今ここが最大の問題点である。
昭和の時代から、事は起き何度も発覚しそうになり、その度に内部告発しようとする者が現れ、それを抑え込もうとする者が発生し、その葛藤の中からやっと数十年たった今、膿が出ようとしている。
現代の諸悪の根は組織の隠ぺい体質にある。
この根を引き抜く力が必要である。
改めようとして最後の力を振り絞ろうとする人、これからの時代を作っていこうとする新しい力の発生に希待する。