主催者の主張 デジタル
全国環境整備事業協同組合連合会
公益社団法人 岐阜県浄化槽連合会
会長 玉川福和
岐阜県では、水処理グラフを活用し業務のデジタル化の普及・推進に向けた活動をします。〔水処理グラフとは、浄化槽の水処理をランク別にグラフ化したもの。〕
昭和47 年の廃棄物処理法の解説では、すでに浄化槽の維持管理において「経時的に管理する必要性」について言及しています。
経時的に管理するため、タブレットを活用した現場にて過去履歴を確認し、水質状況を改善する作業を実施します。水処理グラフは自動作成され、設置者に管理票と共にデジタル配信されます。
自身の浄化槽処理水がグラフのどの位置にいるのか認識できることから、水質改善対策の協力体制ができます。浄化槽設置者はトイレ・台所・洗濯・風呂などの適切な利用を心がけ、業者は水質が悪いときは初期設定を確認する。水量に応じブロワの強弱や有効と確認された間欠運転を行う。更には槽内の状況に応じた循環水のスピード調整を行います。
行政には、浄化槽を個別下水道と位置づけ、人口減少に柔軟に対応することを期待します。