会長メッセージ

2017年 年頭所感

「新たな信頼」


全国環境整備事業協同組合連合会 
会長 玉川福和


2017年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年は、世界最強国のアメリカ大統領に大方の予想と期待に反し、ドナルド・トランプ氏が選出された。選挙中トランプ氏は、国防・経済について大きく舵を切ると意思表示した。アメリカファーストはわかりやすい表現で、テロ戦争に対する対応についても、悪循環を断ち切る新しい切り口に期待したい。

今後のトランプ政治は、世界中が注目することになる。

日本国内にも多くの問題があると言えばある。その一つが、人口減少がもたらす年金財政・下水道インフラを考えると、年金の賦課方式と下水道の維持管理財政は全く似た構図である。

「将来、年金はもらえるの?」年金制度の不安は未だ払拭されず、国家への不信にもつながっている。

団塊の世代に言わせれば、「自分たちがもらう年金は、自分たちが掛けてきたお金をもらうだけで、今の若い人たちが掛けた金額からもらう必要はない」。

そもそも、積み立て方式が基本で始まった年金制度を、いつの間にか賦課方式などといったインチキ方式に切り替えた役人なのか政治家なのか知らないが、一日も早く賦課方式などやめて、積み立て方式に切り替えるべきである。

その際、現在の受給中の人も、新方式による年金受給額で再出発する必要がある。現在の年金には信頼はなく、そんな年金を基礎にした将来設計に安心はないため、内需消費は小さくなる一方である。

下水道も人口減少により、下水処理施設は運転不能に陥るところが発生する。

年金も下水道も人口減少には極めて弱く、今から備える必要がある。

下水処理場が運転停止になった時には、浄化槽に転換が速やかに行えるようにするため、浄化槽の関係業界は今までどおり進むのではなく、今まで無関心であった処理水質に責任を持った3業種が連携した維持管理体制に切り替える必要がある。

「新たな信頼」が得られるよう必死に前進する年でありたい。


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